
仙台市は高低差のある丘陵地が多く、住宅地にも「擁壁(ようへき)」が存在するケースが少なくありません。
そのため「擁壁がある家を売りたいけれど、売れるのか心配」「買主に敬遠されるのでは?」という相談が多く寄せられます。
結論から言えば、擁壁がある不動産でも売却は十分可能です。
ただし、状態や法規制を理解せずに進めてしまうと、査定額の低下や契約トラブルにつながる恐れがあります。
この記事では、仙台市の不動産事情を踏まえながら、擁壁物件を売却する際の注意点をわかりやすく解説します。
目次
擁壁がある不動産が売却に影響する3つの理由
1. 安全性の問題
擁壁は土砂崩れを防ぐ重要な構造物です。
古い擁壁ではひび割れや排水不良が起こりやすく、買主が「崩れるのでは?」と不安を抱きやすくなります。
2. 法規制の問題
宅地造成等規制法や建築基準法に基づき、一定の高さ(2m以上)の擁壁は確認済証や構造計算に基づいた施工が求められます。
証明書がない擁壁は「違法性を疑われる」可能性があり、売却時にマイナス評価となります。
3. 買主心理の問題
擁壁付き物件は「後で修繕費がかかるのでは?」と敬遠されがちです。
特に相続物件や空き家では、放置された擁壁がマイナス要因になるケースもあります。
擁壁物件の査定でチェックされるポイント
不動産会社や査定士は、以下の点を重視します。
擁壁の材質(コンクリート・石積みなど)
高さと延長(2mを超えるかどうか)
劣化状況(ひび割れ・排水不良の有無)
検査済証や設計図書の有無
補強や修繕履歴
👉 これらの要素が揃っていると「安心できる物件」として評価されやすく、逆に不足すると価格が下がる要因になります。
擁壁がある家の売却方法3パターン
1. 現状のまま売却する
メリット:費用をかけずに早期売却が可能
デメリット:価格が下がる可能性がある
向いているケース:相続空き家や資金的に修繕が難しい場合
2. 修繕・補強をして売却する
メリット:安心感が増し、売却価格が上がりやすい
デメリット:修繕費用がかかる(1mあたり10〜20万円前後)
向いているケース:早期に高値で売却したい場合
3. 解体して更地で売却する
メリット:買主が新築計画を立てやすく、成約がスムーズ
デメリット:解体費用が高額(延長10mで約150万円)
向いているケース:老朽化が進んで安全性に不安がある場合
仙台市の補助制度を活用できる場合もある
仙台市では「危険ブロック塀等対策補助金」があり、擁壁や塀の改修に最大200万円の補助が出る場合があります。
売却前に補助金を活用して修繕すれば、費用を抑えつつ売却条件を良くすることも可能です。
👉 自治体の制度は年度ごとに変更されるため、必ず最新情報を確認しましょう。
擁壁物件の売却事例(仙台市近郊)
築38年戸建て(擁壁あり・検査済証なし)
→ 解体費用を提示したうえで売却し、2,000万円で成約。築25年戸建て(擁壁あり・補強済み)
→ 補強工事済みで安心感があり、3,200万円で成約。相続空き家(老朽化した擁壁)
→ 不動産会社による買取で早期売却。1,500万円で成約。
👉 状態に応じた戦略を取れば、擁壁物件でもスムーズに売却可能です。
擁壁物件を売却するときの注意点まとめ
擁壁の状態を必ず確認
→ ひび割れ・排水不良・検査済証の有無をチェック査定時に“費用感”を把握
→ 修繕・解体にどのくらいかかるかを把握しておく補助金や制度を調べる
→ 売却前に工事費を抑えられる可能性あり専門知識がある不動産会社に依頼
→ 擁壁物件に慣れていない会社では、売却戦略が立てにくい
まとめ|擁壁があっても売却は可能
擁壁がある家は「売れにくい」と言われがちですが、実際には 状態の確認と適切な売却方法の選択 によって十分売却可能です。
現状売却か、修繕か、解体か
買主層のニーズに合わせた提案
仙台市の補助金制度の活用
これらを組み合わせることで、価格を下げすぎずに成約を実現できます。
👉 「自分の家が売れるのか不安」という方は、まずは無料査定を受けて現状を把握するところから始めましょう。
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