擁壁とは?不動産を売却する前に知っておきたい基本と種類

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私が書きました ELIFECREW

■ はじめに|「擁壁付き物件」と言われたら、なぜ注意が必要なのか?

不動産の査定を依頼した際に「この土地には擁壁がありますね」と言われた経験はありませんか?

初めて聞いた方にとっては「擁壁ってなに?」「あると何か問題なの?」と戸惑われるかもしれません。

しかし、実はこの「擁壁」があるかどうか、またどんな擁壁であるかによって、不動産の価値や売却のしやすさが大きく変わってくるのです。

とくに仙台市のように高低差のある土地が多いエリアでは、古い擁壁が設置されている住宅が多く、放置すると査定額が大幅に下がったり、最悪の場合売却自体が困難になることもあります。

この記事では、

  • 擁壁の役割と意味

  • 擁壁の種類と見分け方

  • 売却時にチェックすべきポイント

    を中心に、初心者の方でも理解しやすく丁寧に解説していきます。


■ 擁壁とは?|見落とされがちな土地の安全インフラ

擁壁(ようへき)とは、高低差のある土地で、土砂の崩れを防ぐために設けられた人工の壁のことを指します。

たとえば、斜面地に家を建てようとする場合、まず地面を平らに整える必要があります。このとき、土を削ったり盛ったりして土地を整えるのですが、その結果、隣地や道路との間に段差(高低差)が生まれることになります。

この段差部分に、土砂の崩壊を防止する目的でコンクリートや石を使って築かれるのが「擁壁」です。

▼擁壁の主な役割:

  • 盛土(造成した土地)を支える

  • 隣地や道路への土砂流出を防ぐ

  • 地震や大雨による崩壊を防止する

  • 土地を住宅用に利用しやすくする

見た目はただの壁に見えても、その土地の安全性を支える縁の下の力持ちといえる存在なのです。


■ 擁壁の種類と特徴|見た目だけでは判断できない重要な違い

擁壁にはさまざまな種類があり、その構造や材質によって安全性・耐久性が大きく異なります

以下は住宅地でよく見られる主な3つの擁壁の種類とその特徴です。


① 玉石擁壁(たまいしようへき)

昭和初期~30年代頃に多く施工された古いタイプで、自然石(丸みを帯びた石)を積み上げてモルタルなどで固めた構造です。

  • 【見た目の特徴】:丸い石がゴロゴロと積まれている

  • 【メリット】:当時は費用が安く、施工も容易だった

  • 【デメリット】:強度が不安定。現在の建築基準に適合しないことが多い

とくに仙台市ではこの玉石擁壁が多く、市の調査では約2000件以上の物件に存在するとされています。

安全性の観点から、現代の評価では「危険擁壁」とみなされやすく、売却時には補修・再構築や補助金申請などが必要になるケースもあります。


② 間知ブロック擁壁(けんちブロック)

コンクリート製の直方体ブロックを階段状に積み上げた擁壁。昭和後期~平成初期にかけて多用された構造です。

  • 【見た目の特徴】:表面が斜めになったブロックが積まれている

  • 【メリット】:施工しやすく、価格も安価。美観もよい。

  • 【デメリット】:内部に鉄筋が入っていない場合が多く、ひび割れや傾きのリスクあり

中古住宅や造成地に多く見られるが、年数が経過している場合は注意が必要です。


③ 鉄筋コンクリート擁壁(RC擁壁)

現在の主流。鉄筋とコンクリートで一体化させた擁壁で、建築基準法にも適合する「認定擁壁」です。

  • 【見た目の特徴】:高くて滑らかなコンクリートの壁

  • 【メリット】:耐震性・耐久性が高く、住宅ローンにも対応しやすい

  • 【デメリット】:施工費が高く、再構築には数百万円かかる場合も

売却時の安心感も強く、買主からの信頼を得やすいため、高値売却が可能な擁壁タイプです。


■ 擁壁があると売却にどう影響する?

一見頑丈そうに見える擁壁でも、築年数が古かったり、現行基準を満たしていなかったりすると、売却時の査定で大きく減額されることがあります。

▼具体的な影響例:

状況買主・不動産会社の判断
玉石擁壁で安全基準を満たしていない「補修費がかかるので値下げ交渉」や「取り扱い不可」
擁壁にひび割れや傾きがある地盤不安として査定額を下げられる
崖条例に該当する(仙台市)建築制限があるため、住宅ローンが通らない可能性も

買主は「擁壁=リスクが高い」と感じることが多く、結果的に買い手がつきにくくなるケースもあります。

一方で、以下のようなケースでは、プラス査定や安心材料になることも。

▼安心材料となるケース:

  • RC擁壁で「認定擁壁」になっている(証明書類がある)

  • 擁壁の補修歴や安全診断書が提出できる

  • 補助金制度を活用した再構築済みである


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■ 売却前にチェックしておくべきポイント

不動産売却をスムーズに進めるために、擁壁がある物件では事前準備が不可欠です。

以下のチェックリストをもとに、早めに現状を確認しましょう。

✅ 擁壁の種類を確認する

外見である程度判断可能。写真を撮って専門家に見てもらうのも有効。

✅ 築年数と施工時期を把握する

古い造成地であれば要注意。昭和初期~中期の造成であれば玉石擁壁の可能性が高い。

✅ 傷み・変形の有無を調べる

ひび割れ、膨らみ、傾き、水抜き穴の詰まりなどがないか確認。

✅ 崖条例・宅地造成規制法の対象か調べる

仙台市では、高さ2m以上の擁壁や傾斜30度以上の斜面は「がけ条例」の対象になる。

✅ 助成金制度の適用可能性を検討する

仙台市では、条件に合えば最大200万円の助成金が利用できる制度もあり。


■ まとめ|擁壁付き物件は「不安を安心に変える工夫」がカギ

擁壁付きの土地は、確かに注意点やハードルがある物件です。

しかし、正しく情報を整理し、安全性や法令の対応状況を示すことで、買主の不安を取り除き、安心材料としてアピールすることが可能です。

  • 擁壁の種類と状態を把握する

  • 必要に応じて補修や再構築を検討する

  • 行政とのやりとりや補助制度の活用も視野に入れる

これらを事前に準備することで、「擁壁があるから売れない」ではなく「擁壁があるけど売れる」物件に変えることができます。


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