「仙台市でガスボンベを処分するには?」「中身が残っているものはどう捨てたらいいの?」とお困りではありませんか?
カセットボンベやスプレー缶は、どの地域でも中身を使い切ってから処分するのが一般的です。中身が残っている場合は風通しの良い屋外でガス抜きをしてから、自治体に沿った分別方法で処分しましょう。
中身が残った状態のまま捨てたり誤った方法でガス抜きしたりすると、爆発事故につながる恐れがあり危険です。
この記事では、ガスボンベの処分方法とガス抜きの手順について詳しく解説していきます。作業時の注意点も紹介しているため、初めて行う方はとくに必見の内容です。
目次
カセットボンベやスプレー缶は中身を使い切ってから処分しよう
カセットボンベやスプレー缶は中身を使い切ってから処分します。仙台市の場合は、週1回の缶・びん・ペットボトルの収集日に、ゴミ集積所にある黄色い回収容器へ直接入れてください。
カセットボンベは、ヒートパネル付きのカセットコンロを使えば最後まで使い切れます。
以前、仙台市では処分の際の穴開けを呼びかけていましたが、令和2年の3月からは穴開け不要のルールへと変更されました。
そのほかスプレー缶の処分に対してお困りごとのある方は、お住まいの区の環境事業所へ相談しましょう。
お問い合わせ先 | 電話番号 |
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青葉環境事業所 | 022-277-5300 |
宮城野環境事業所 | 022-236-5300 |
若林環境事業所 | 022-289-2051 |
太白環境事業所 | 022-248-5300 |
泉環境事業所 | 022-773-5300 |
参考:スプレー缶、カセットボンベのごみの出し方を教えてください。|仙台市総合コールセンター
中身が残っているガスボンベの処分方法|ガス抜きのやり方とは?
中身が残っているガスボンベを処分したい場合は、適切な方法でガス抜きを行いましょう。
ただし1990年以前に製造されたものは、ガス抜き作業の前にメーカーへと問い合わせてください。フロンガスが使用されている可能性があります。
1.缶を振って中身が残っているか確認する
まずは缶を振って中身が残っているかを確認します。
「シャカシャカ」「チャプチャプ」のような音が鳴る、もしくは缶の中を液体が移動する感覚がある場合は中身が残っている証拠です。ガス抜きをして中身を出し切りましょう。
2.空中もしくは吸水性の高いものに向けてガスを排出する
ガス抜き作業は風通しの良い屋外で行います。ヘアスプレーや制汗スプレーなどは、そのまま空中にスプレーしてガスを排出しましょう。シューッという音がしなくなるまでボタンを押し続けます。
ムース状のものが出てくるタイプや殺虫剤などは周囲に悪影響を及ぼす可能性があるため、以下のように吸水性の高いものへ向けて排出します。
1. 大きいビニール袋の中に、新聞紙やトイレットペーパーなど吸水性の高いものを入れる
2. 吸水性の高いものへ向けてガスを噴出する
3. 噴出し終わったら数時間放置してガスを外へ逃したあと、袋を閉じる
カセットボンベの場合はヒートパネル式のコンロを使うか、先端を地面に強く押し付けてガスを出せばOKです。
3.ガス抜きキャップがあるものは指示に従い中身を出し切る
ガス抜きキャップがある場合は自力でガスを排出したあとに使って、内部に残ったごく少量のガスを出し切りましょう。
キャップを裏返して使ったりコインを使ったりと、ガス抜きキャップの使い方は製品ごとに異なります。パッケージの指示に従って作業してください。
ガス抜きキャップがあるからといって②の工程を飛ばしてはいけません。多量のガスが出て危険です。
4.自治体のルールに沿って処分する
ガスが完全に抜けたら、自治体のルールに沿って処分します。
冒頭でもお伝えした通り、仙台市の場合は週1回の缶・びん・ペットボトルの収集日に、ゴミ集積所にある黄色い回収容器へ直接入れます。
仙台市以外の処分方法を知りたい方は「〇〇(市区町村名)ガスボンベ 処分」と調べてみましょう。穴開けが必要な地域にお住まいの方は、缶専用の穴開け器を使うのがおすすめです。“キリ”は扱いに慣れていないとけがをする恐れがあります。
ガス抜き作業をするときの注意点
ガス抜き作業をするときは、以下の3点を意識したうえで行いましょう。
必ず風通しが良く火の気のない屋外で作業する
ガス抜き作業は必ず風通しの良い屋外、かつ火の気のない場所で行ってください。
スプレー缶には可燃性ガスが含まれていることが多く、これらは空気より重くて下にたまりやすい性質があります。たとえ換気扇を回していても外へ排出されないのです。
給湯器やコンロなどを使う際に引火・爆発してしまう恐れがあるため、ガス抜き作業は風通しの良い屋外で行うことを徹底しましょう。作業の合間に一息入れようと近くでタバコを吸うのも避けてください。
静電気が発生しにくい服を着用する
服によって静電気が発生してしまうと、可燃性ガスが引火する恐れがあります。安全に作業を進めるためにも、静電気が起きにくい服を着用してガス抜きを行うのが大切です。乾燥しやすく重ね着することも多い冬場は、とくに注意すべきポイントです。
ガスを体内に取り込まないよう、マスクや手袋の着用も心がけましょう。
ガスが残った状態で穴を開けない
穴開けが必要な地域にお住まいの方は、すべてガスが抜けたことを確認してから穴を開けてください。中身が入った状態だと、穴が開いた際にガスが吹き出して止まらなくなってしまいます。
穴を開ける際に生じた火花に可燃性ガスが引火する可能性も考えられます。
カセットボンベやスプレー缶が原因で爆発事故が起こった例もある
実際に、スプレー缶が原因で爆発事故が起こった例もあります。
2018年、北海道札幌市では多くの消臭スプレーを店内で処理したあと、給湯器をつけた際に爆発事故が起きました。この事故では男女合計42人が負傷しています。
参考:札幌の爆発、入居前の消臭せず 新品スプレー120本処理|日本経済新聞
さらに2019年には大阪府高槻市で2人が死亡、2人が意識不明の重体となる爆発事故が起きました。こちらもスプレー缶のガス抜き作業中に起こったものと見られています。
参考:モノタロウを家宅捜索 高槻の倉庫火災、業過致死容疑で|日本経済新聞
そのほかの地域でも、カセットボンベやスプレー缶による事故は多数報告されています。
参考:カセットボンベやスプレー缶の取扱いにご注意を!|静岡市ホームページ
決して他人事と捉えず、適切な方法でガス抜き作業を行いましょう。
仙台市ではプロパンガスボンベの回収は不可能
プロパンガスボンベは、仙台市では回収できません。処分したい場合は、容器に記載されている所有者または占有者に連絡してください。容器に記載がない、かつLPガス販売店と現在お取引がある方は、そちらに連絡して処分を依頼しましょう。
そのほかの場合は、以下の機関へとご相談ください。
一般社団法人宮城県LPガス協会 お客様相談所
電話番号:022-225-0929
受付時間:祝日を除いた月~金(9:00~17:30)
参考:お客様向け|宮城県LPガス協会
ガスボンベの処分にお困りの方はイーライフクルーへ
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まとめ
ガスボンベは、空中もしくは吸水性の高いものに向けてガスを排出し、中身を出し切ってから処分します。その際は必ず風通しの良い屋外で作業し、静電気が発生しにくい服を着用しましょう。いずれも万が一の事故を防ぐために重要な点です。
プロパンガスボンベについては仙台市で回収不可能なため、容器に記載されている所有者または占有者へ連絡する必要があります。
「処分する量が多くてガス抜き作業が面倒」「ほかにも捨てたいものがある」などの方は、イーライフクルーへお気軽にご相談ください。地域最安値で対応いたします。